こんにちは、今福です。
野生鳥獣を狩る楽しみの一つは、
そのお肉をいかに美味しく食べるか、だと思います。
しかし、自分でジビエの勉強をするのはなかなか難しい面があるのが実情です。
そこで、ジビエに関する本を紹介します。
今回紹介するのは、旭屋出版の「ジビエ料理大全」です。
この本では、シカ・イノシシ・キジの他、鳩やウサギを使った料理が、
46種類紹介されています。
ジビエ専門の料理人の方々が紹介しているため、
狩猟で獲った獲物を処理して調理する、というよりも、
お店でジビエ肉を買って、本格的な料理がしたい人向けになっています。
しかし、調理法がかなり詳細に書かれていますし、
通販で材料の入手可能な料理がほとんどなので、
ジビエにチャレンジしたい人にはオススメです。
ちなみに私が気になった料理は、キジのコンソメスープです。
オーブンを持っていたら、作りたいです(汗
この本の良いところは、料理だけでなく、イノシシの解体の仕方や、
ヨーロッパのジビエや狩猟の文化にも言及していることです。
特にフランスの狩猟について、レポートという形で詳細に述べられています。
ここで個人的な感想を述べると、イノシシの流通量が年間4000トンと
フランスの市場で出回る野生鳥獣の肉の量は、かなり多いです。
(そもそも、日本では野生鳥獣の流通量は少なすぎて把握できていないのが
実情ですが・・・)
またハンティングツアーを旅行会社が企画するなど、
日本とのバックグラウンドの違いが、多く見られます。
他にも、北海道のエゾシカの有効利用、島根の夏イノシシなど
日本のジビエ定着への取り組みについても事細かに紹介されています。
狩り部の本棚に一冊置きますので、関心のある人は是非読んでください。
狩り部バックアップ
狩り部バックアップ
2011年9月7日水曜日
2011年8月24日水曜日
「ジビエで獣害を考えよう」に参加しました
こんにちは。一年の三井です。
昨日8月23日、日本エコツーリズムセンターというNPOが主催するシンポジウム「ジビエで獣害を考えよう」に参加してまいりました。
このシンポジウムでは、獣害を逆手に取った地域活性化について学ぶことができました。
前半の講演では、まずライターの方から獣害やジビエの基礎知識のほか、いくつかのジビエ活用例が紹介されました。
デメリットばかりが目立つ野生動物の肉ですが、フレンチやイタリアンの世界では、肉のばらばらな個性に合わせた料理をするのが料理人の腕であり創作性だと考えられている、というのがすごいなと感じました。その一方で、日本のフレンチ・イタリアンのシェフは国産ジビエがなかなか手に入らないためわざわざ輸入品を使っているという現状もあるそうです。需要があって獣も獲れているのにうまく供給できない・・・。狩猟した後の運搬・処理・流通のシステムの重要性を感じました。
さらに、北海道で実際にエゾシカのジビエを活用した町おこしに取り組んでいらっしゃる方から詳しい説明がありました。
ジビエ利用を始めたころはやはり「シカがかわいそう」と言われなかなか理解されず、赤字もかなりのものだったようです。しかし、地域内外での地道な活動のおかげで、現在では一般の理解も進み、業績も改善してきているとのことでした。世間に理解してもらうためには根気が必要なんですね。
狩猟の方法は、シカを餌でおびき寄せたりして、運搬のしやすいところで撃つという形のようです。北海道ならではの方法ですね。ただこの方法には大きな欠点があるようです。シカの内臓はその場で取り出して埋めてしまうらしいのですが、その内臓を食べにヒグマが人里近くにどんどん来てしまうというのです。ヒグマのもたらす新たな害や、生態系への影響が心配になりました。
講演の最後は、日大の先生による鹿皮革利用のお話でした。
鹿皮革は他のメジャーな動物の動物の革と比べて、様々な面で優れていると知って驚きました。しかし、運ぶ時に引きずってしまうだけで駄目になってしまうなどの理由で、肉などよりさらに活用が難しいようです。実際、肉利用の進んでいる地域でも皮は活用されていないといいます。
処理も有害物質をかなり使うため、なかなか難しいそうです。クリーンな処理法の開発が進むといいですね。
一つかなり気になったのは、キョンの皮も利用できるということです。日本の外来キョンの皮は中国産のものより質がいい可能性があるとのことで、今後が楽しみになりました。特定外来生物なので扱いは難しいのでしょうが。
後半には、ワールドカフェ方式のディスカッションで意見交換が行われました。
今回の会場には、獣害やジビエにいろいろな立場からかかわっている皆さんがいらっしゃったので、それぞれの視点から多様な意見が出て非常に興味深かったです。主婦や料理人のお話なんて大学ではまず聞けませんからね。
ここでは、運搬やPRが非常に大きな課題であることが改めてよくわかりました。なでしこジャパンにシカ肉を食べてもらおう!なんて意見も出ていました。
そして最後はお楽しみのジビエ料理!
各地域で商品になっているものに加えて、ビーパルで連載もしていた野生食材料理家がその場で作った料理も頂くことができました。
シカやイノシシの肉自体は何度か食べたことがあったのですが、本格的な料理はこれが初めてで、もうびっくりするほど美味しかったです。知名度が上がれば売れるだろうな、と思いました。
全体としてひとつ気になったのは、今回のシンポジウムは獣害対策と獣の活用にスポットが当てられていて、保護管理という視点はあまり入っていなかった点です。今から乱獲を防ぐ仕組みづくりが必要なのではないか、という意見を出したのは、わかる限りでは私だけでした。現状では獲り過ぎの恐れはあまりありませんが、今後有効活用がうまく軌道に乗っていったとしたら、その先に何が起こるのか・・・。
そのあたりは、狩猟をよく思っていない人々などともよく話し合ってうまいシステムを作っていく必要がありそうだと思いました。
昨日8月23日、日本エコツーリズムセンターというNPOが主催するシンポジウム「ジビエで獣害を考えよう」に参加してまいりました。
このシンポジウムでは、獣害を逆手に取った地域活性化について学ぶことができました。
前半の講演では、まずライターの方から獣害やジビエの基礎知識のほか、いくつかのジビエ活用例が紹介されました。
デメリットばかりが目立つ野生動物の肉ですが、フレンチやイタリアンの世界では、肉のばらばらな個性に合わせた料理をするのが料理人の腕であり創作性だと考えられている、というのがすごいなと感じました。その一方で、日本のフレンチ・イタリアンのシェフは国産ジビエがなかなか手に入らないためわざわざ輸入品を使っているという現状もあるそうです。需要があって獣も獲れているのにうまく供給できない・・・。狩猟した後の運搬・処理・流通のシステムの重要性を感じました。
さらに、北海道で実際にエゾシカのジビエを活用した町おこしに取り組んでいらっしゃる方から詳しい説明がありました。
ジビエ利用を始めたころはやはり「シカがかわいそう」と言われなかなか理解されず、赤字もかなりのものだったようです。しかし、地域内外での地道な活動のおかげで、現在では一般の理解も進み、業績も改善してきているとのことでした。世間に理解してもらうためには根気が必要なんですね。
狩猟の方法は、シカを餌でおびき寄せたりして、運搬のしやすいところで撃つという形のようです。北海道ならではの方法ですね。ただこの方法には大きな欠点があるようです。シカの内臓はその場で取り出して埋めてしまうらしいのですが、その内臓を食べにヒグマが人里近くにどんどん来てしまうというのです。ヒグマのもたらす新たな害や、生態系への影響が心配になりました。
講演の最後は、日大の先生による鹿皮革利用のお話でした。
鹿皮革は他のメジャーな動物の動物の革と比べて、様々な面で優れていると知って驚きました。しかし、運ぶ時に引きずってしまうだけで駄目になってしまうなどの理由で、肉などよりさらに活用が難しいようです。実際、肉利用の進んでいる地域でも皮は活用されていないといいます。
処理も有害物質をかなり使うため、なかなか難しいそうです。クリーンな処理法の開発が進むといいですね。
一つかなり気になったのは、キョンの皮も利用できるということです。日本の外来キョンの皮は中国産のものより質がいい可能性があるとのことで、今後が楽しみになりました。特定外来生物なので扱いは難しいのでしょうが。
後半には、ワールドカフェ方式のディスカッションで意見交換が行われました。
今回の会場には、獣害やジビエにいろいろな立場からかかわっている皆さんがいらっしゃったので、それぞれの視点から多様な意見が出て非常に興味深かったです。主婦や料理人のお話なんて大学ではまず聞けませんからね。
ここでは、運搬やPRが非常に大きな課題であることが改めてよくわかりました。なでしこジャパンにシカ肉を食べてもらおう!なんて意見も出ていました。
そして最後はお楽しみのジビエ料理!
各地域で商品になっているものに加えて、ビーパルで連載もしていた野生食材料理家がその場で作った料理も頂くことができました。
シカやイノシシの肉自体は何度か食べたことがあったのですが、本格的な料理はこれが初めてで、もうびっくりするほど美味しかったです。知名度が上がれば売れるだろうな、と思いました。
全体としてひとつ気になったのは、今回のシンポジウムは獣害対策と獣の活用にスポットが当てられていて、保護管理という視点はあまり入っていなかった点です。今から乱獲を防ぐ仕組みづくりが必要なのではないか、という意見を出したのは、わかる限りでは私だけでした。現状では獲り過ぎの恐れはあまりありませんが、今後有効活用がうまく軌道に乗っていったとしたら、その先に何が起こるのか・・・。
そのあたりは、狩猟をよく思っていない人々などともよく話し合ってうまいシステムを作っていく必要がありそうだと思いました。
2011年8月15日月曜日
「シカと狩猟を考えるシンポジウム」に行ってまいりました。
こんにちは。1年酒居です。報告が遅くなってごめんなさい。
去る7月30日、長野県主催の「シカと狩猟を考えるシンポジウム」に行ってまいりました。自分が将来狩猟許を取るにあたって、親にも狩猟についての基本的な知識を持っていてもらったほうがいいかなと思い、ジビエ試食会をダシに、両親も連れて行きました。
会場に着いたら時間があったので、猟友会の方主催の狩猟シュミレーションをやらせてもらいました。これは、スクリーンのイノシシやクマを、シュミレーション用の散弾銃で撃つというもので、臨場感たっぷり。クマとか手負いにしてしまうと、こっちにずんずん向かってくるので、非常に怖いです。ゲームオーバーになると、猟友会のおじさんに「はあーい、かじられましたねー」とコメントされます。
私はイノシシでやらせてもらいました。実際に銃を持ってみると、すごく重かったです。腕がふるふるしました。なので全然当たりません。なんとかイノシシ一頭仕留めることができましたが、これで反動が付いたら、自分は玉と反対方向に飛んで行ってしまいそうです。軟弱だなー自分。体鍛えなくちゃなー。
12時からジビエ試食会となりまして、竜田揚げ、燻製、ローストを食べさせていただきました。ロースト、まじおいしかったです。この場を借りて、鹿食免振興会の方々にご馳走様を言わせていただきます。
講演の内容としては、最初に梶先生の「狩猟が果たす野生動物管理への役割」次に長野県の野生鳥獣対策室の「第3期ニホンジカ保護管理計画の概要と捕獲促進のための方策について」最後に、鹿食免振興会 中沢源雄氏「鹿食免によるシカ肉活用の取り組みについて」でした。
狩り部的には前2つは目新しい内容ではありませんでしたが、家人いわく、「狩猟なんてただの娯楽で、獲っちゃいけないような気がしてたけど、獲ったほうがいいなんて、卵立てられちゃった気分だよ」とのことでした。卵はコロンブスの卵ですね。
「鹿食免によるシカ肉活用の取り組みについて」は、山師張りっぷりが楽しい講演でした。
鹿食免(かじきめん)とは、諏訪大社発行の狩猟の免罪符のことで、袋の裏側の説明によれば、
前世の因縁で宿業の尽きた生物は
放ってやっても長くは生きられない定めにある
したがって人間の身に入って死んでこそ
人と同化して成仏することができる
殺生は罪悪として狩猟を忌み嫌う時代にも
お諏訪様から神符を授かったものは
生きるために鹿肉を食べることが許されました。
こうした信仰により諏訪の人々は
長く厳しい冬を乗り越えてきたのです。
この「鹿食免」「鹿食箸」は
諏訪大社とともに時代を生きた先人たちに想いをはせ
皆様が今の豊な時代に感謝し
安全な食生活を送れることを記念し奉製してあります。
とのこと。(鹿食免・鹿食箸セットで1000円也。頂いて帰りましたとも。)
その鹿食免にちなんだシカ肉流通で地域活性化を図ろう、という趣旨の講演でした。獣医学科の自分は、経済的な面から狩猟を考えたことがなかったので、非常に興味深かったです。
鹿食免ブランドのシカの味噌煮と大和煮の缶詰も買って帰りました。ご飯のおかずに最適。おいしいです。
知識があればあるほど分からなくなってしまいますが、狩猟に関して何も知らない人がいるということ、そういう人たちにこそ、知ってもらわねばならないということを考えさせられる一日でした。
去る7月30日、長野県主催の「シカと狩猟を考えるシンポジウム」に行ってまいりました。自分が将来狩猟許を取るにあたって、親にも狩猟についての基本的な知識を持っていてもらったほうがいいかなと思い、ジビエ試食会をダシに、両親も連れて行きました。
会場に着いたら時間があったので、猟友会の方主催の狩猟シュミレーションをやらせてもらいました。これは、スクリーンのイノシシやクマを、シュミレーション用の散弾銃で撃つというもので、臨場感たっぷり。クマとか手負いにしてしまうと、こっちにずんずん向かってくるので、非常に怖いです。ゲームオーバーになると、猟友会のおじさんに「はあーい、かじられましたねー」とコメントされます。
私はイノシシでやらせてもらいました。実際に銃を持ってみると、すごく重かったです。腕がふるふるしました。なので全然当たりません。なんとかイノシシ一頭仕留めることができましたが、これで反動が付いたら、自分は玉と反対方向に飛んで行ってしまいそうです。軟弱だなー自分。体鍛えなくちゃなー。
12時からジビエ試食会となりまして、竜田揚げ、燻製、ローストを食べさせていただきました。ロースト、まじおいしかったです。この場を借りて、鹿食免振興会の方々にご馳走様を言わせていただきます。
講演の内容としては、最初に梶先生の「狩猟が果たす野生動物管理への役割」次に長野県の野生鳥獣対策室の「第3期ニホンジカ保護管理計画の概要と捕獲促進のための方策について」最後に、鹿食免振興会 中沢源雄氏「鹿食免によるシカ肉活用の取り組みについて」でした。
狩り部的には前2つは目新しい内容ではありませんでしたが、家人いわく、「狩猟なんてただの娯楽で、獲っちゃいけないような気がしてたけど、獲ったほうがいいなんて、卵立てられちゃった気分だよ」とのことでした。卵はコロンブスの卵ですね。
「鹿食免によるシカ肉活用の取り組みについて」は、山師張りっぷりが楽しい講演でした。
鹿食免(かじきめん)とは、諏訪大社発行の狩猟の免罪符のことで、袋の裏側の説明によれば、
放ってやっても長くは生きられない定めにある
したがって人間の身に入って死んでこそ
人と同化して成仏することができる
殺生は罪悪として狩猟を忌み嫌う時代にも
お諏訪様から神符を授かったものは
生きるために鹿肉を食べることが許されました。
こうした信仰により諏訪の人々は
長く厳しい冬を乗り越えてきたのです。
この「鹿食免」「鹿食箸」は
諏訪大社とともに時代を生きた先人たちに想いをはせ
皆様が今の豊な時代に感謝し
安全な食生活を送れることを記念し奉製してあります。
とのこと。(鹿食免・鹿食箸セットで1000円也。頂いて帰りましたとも。)
その鹿食免にちなんだシカ肉流通で地域活性化を図ろう、という趣旨の講演でした。獣医学科の自分は、経済的な面から狩猟を考えたことがなかったので、非常に興味深かったです。
鹿食免ブランドのシカの味噌煮と大和煮の缶詰も買って帰りました。ご飯のおかずに最適。おいしいです。
知識があればあるほど分からなくなってしまいますが、狩猟に関して何も知らない人がいるということ、そういう人たちにこそ、知ってもらわねばならないということを考えさせられる一日でした。
2011年7月18日月曜日
狩猟は楽しいんだなぁ
先日見学させていただいた、とある猟友会。
親方さんがとても話しの分かる方でした。
僕はこれまで5つ以上の巻狩りグループを見学していますが、ここは猟として純粋に楽しくやれている感じがしましたね。
今まで後輩たちには「野生動物管理のための狩猟の必要性」を説くことはできましたが、このグループを見たことで自信を持って「狩猟は楽しい」と言ってやることが出来そうです。
この猟場(グループ)なら、大学生の時間のあるうちに免許をとって、社会人になっても週末に遊びに行けばいいと思いますよ。オススメです。
「犬を使った巻狩り」は現状の捕獲数の大半を担っている猟法なのに、引継ぎ手が本当にいません。
現在流行りの「新たな捕獲手法」によって狭域のシカの個体数を激減させることは出来ますが、当然その周辺での広域的・継続的な狩猟が不可欠です。
そうした場面においては、「お金」よりも「楽しさ」が重要な要素であり、現在の巻狩りはその要素も含めて完成されたものがあると感じました。
猟犬を育てること一つとっても、絶やしてはならない技術です。
趣味の狩猟も流行らせなければなりませんね。
親方さんがとても話しの分かる方でした。
僕はこれまで5つ以上の巻狩りグループを見学していますが、ここは猟として純粋に楽しくやれている感じがしましたね。
今まで後輩たちには「野生動物管理のための狩猟の必要性」を説くことはできましたが、このグループを見たことで自信を持って「狩猟は楽しい」と言ってやることが出来そうです。
この猟場(グループ)なら、大学生の時間のあるうちに免許をとって、社会人になっても週末に遊びに行けばいいと思いますよ。オススメです。
「犬を使った巻狩り」は現状の捕獲数の大半を担っている猟法なのに、引継ぎ手が本当にいません。
現在流行りの「新たな捕獲手法」によって狭域のシカの個体数を激減させることは出来ますが、当然その周辺での広域的・継続的な狩猟が不可欠です。
そうした場面においては、「お金」よりも「楽しさ」が重要な要素であり、現在の巻狩りはその要素も含めて完成されたものがあると感じました。
猟犬を育てること一つとっても、絶やしてはならない技術です。
趣味の狩猟も流行らせなければなりませんね。
2011年6月8日水曜日
2011年5月19日木曜日
ククリ罠の掛け方を練習してきました。
先日、とある牧場でシカ用のククリ罠を大量設置してきました。
そこは昼夜問わずシカが出現するので、牧草でシカを養っている状況とのこと。
家畜用の柵ではそもそも作りが甘いので、どんどん穴をあけて突破されてしまいます。
そこで逆に中におびき寄せてから、そこに大量のククリ罠を設置して捕獲しちゃおうという寸法です。
こちらが実際のワナ設置の様子です。渡部式ククリ罠と笠松式ククリ罠です。
これらのワナはワイヤーの動きを導くガイドがついているので、設置が楽なうえに捕獲成績が良いとのこと。
以前からその情報は知っていたので、実は狩り部でも一つだけ「笠松式」を買っていたのですが、
結局しかける機会もなく、猟期があけてしまっていたのでした。
実際にやってみると、確かに初心者でも簡単に設置できました。
是非次の猟期では、山で試してみたいと思います。
しかし、これを獣にバレナイようにするには奥が深そうです・・・。
そこは昼夜問わずシカが出現するので、牧草でシカを養っている状況とのこと。
家畜用の柵ではそもそも作りが甘いので、どんどん穴をあけて突破されてしまいます。
そこで逆に中におびき寄せてから、そこに大量のククリ罠を設置して捕獲しちゃおうという寸法です。
こちらが実際のワナ設置の様子です。渡部式ククリ罠と笠松式ククリ罠です。
柱にワイヤを固定して、
ガイドにワイヤを引っかけて、
バネを限界まで縮めて、
お皿の上に乗っけます。
これらのワナはワイヤーの動きを導くガイドがついているので、設置が楽なうえに捕獲成績が良いとのこと。
以前からその情報は知っていたので、実は狩り部でも一つだけ「笠松式」を買っていたのですが、
結局しかける機会もなく、猟期があけてしまっていたのでした。
実際にやってみると、確かに初心者でも簡単に設置できました。
是非次の猟期では、山で試してみたいと思います。
しかし、これを獣にバレナイようにするには奥が深そうです・・・。
2011年4月1日金曜日
新入生の皆さまへ
本ブログを見てくださっている農工大新入生の方へ
農工大には、全国的にも稀な狩猟サークル「狩り部」があります。
「モンハン」が人気を博する今日ですが、こちらでは専ら散弾銃でシカ・イノシシを撃っています。
リアルな狩猟も良いものですよ。
鉄砲を抱えて、ササやぶをかき分けて山登りしていると、自分の出す音がいやに大きく聞こえます。
「こんなうるさくしていたら、とうの昔に動物は逃げてしまうだろう」
そんなふうに思いつつ、一縷の望みを託して道なき道を歩きます。
動物は、陰からこちらをジッとうかがっています。
彼らは、このまま身を潜めてやり過ごすべきか、見つかるのを覚悟で走り去るべきか、思案しています。
その緊張感が極限に達した時、こちらに「違和感」のようなものが伝わってきて、目で見るより先に「何かいる」ことが分かることがあります。
20mくらい前方で、イノシシやクマが一目散に逃げていく場面に遭遇できたらラッキー。
でも僕はまだ、体が反応しません。
あとあと考えるとまだ射程内なのに、動物の動きに見とれるばかり。
「次は打ち込んでやりたいな」
「またこの場所に来たら、アイツいるかな?」
そんなことを思いながら、夕暮れの猟場をあとにするのは楽しいやら、寂しいやら、複雑な心境です。
あなたも狩猟をやってみませんか?
狩り部は、そのための支援を惜しみません。
きっと、狩猟をやっていて良かったと思えるはずです。
そして周りからも、狩猟をしていることを称賛される時代が、もう間近に来ています。
農工大には、全国的にも稀な狩猟サークル「狩り部」があります。
「モンハン」が人気を博する今日ですが、こちらでは専ら散弾銃でシカ・イノシシを撃っています。
リアルな狩猟も良いものですよ。
鉄砲を抱えて、ササやぶをかき分けて山登りしていると、自分の出す音がいやに大きく聞こえます。
「こんなうるさくしていたら、とうの昔に動物は逃げてしまうだろう」
そんなふうに思いつつ、一縷の望みを託して道なき道を歩きます。
動物は、陰からこちらをジッとうかがっています。
彼らは、このまま身を潜めてやり過ごすべきか、見つかるのを覚悟で走り去るべきか、思案しています。
その緊張感が極限に達した時、こちらに「違和感」のようなものが伝わってきて、目で見るより先に「何かいる」ことが分かることがあります。
20mくらい前方で、イノシシやクマが一目散に逃げていく場面に遭遇できたらラッキー。
でも僕はまだ、体が反応しません。
あとあと考えるとまだ射程内なのに、動物の動きに見とれるばかり。
「次は打ち込んでやりたいな」
「またこの場所に来たら、アイツいるかな?」
そんなことを思いながら、夕暮れの猟場をあとにするのは楽しいやら、寂しいやら、複雑な心境です。
あなたも狩猟をやってみませんか?
狩り部は、そのための支援を惜しみません。
きっと、狩猟をやっていて良かったと思えるはずです。
そして周りからも、狩猟をしていることを称賛される時代が、もう間近に来ています。
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